12月は『山形県障がい者差別解消強化月間』~お互いを支え合う社会に~
12月3日~9日は「障がい者週間」、12月は『山形県障がい者差別解消強化月間』です。
障がいのある方の日常が暮らしやすく、お互いに支え合う社会になれるように、理解を深めましょう。
支援を必要とする方が、手助けを求めやすくするための取り組みが、さまざまございます。いくつかご紹介いたします。
●ヘルプマーク
障がいを持っている方などが「困っていること」・「手伝ってほしいこと」をヘルプカードに明記することで、周りの人に理解や手助けを求められます。
また、聴覚障がいなど、障がいの中には『見た目ではわからない』場合もあります。日常生活や災害などの緊急事態が起こった際、「どうしてほしいのか」がわかれば、周囲の人も対応することができます。また緊急な非常事態には、命を助けることにつながるかもしれません。(例:発作の内容を伝える。病院への連絡を依頼する等)
ヘルプカードは、市役所の障がい福祉課や、市民相談課などの窓口で配布しています。
●ほじょ犬(障がいのある方の日常をサポート)
ほじょ犬とは、目の不自由な方の歩行を助ける「盲導犬」、身体の不自由な方の生活を助ける「介助犬」、耳の不自由な方に音を知らせる「聴導犬」の3種類の犬たちをいいます。
主なおしごと
【盲導犬】*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
■交差点で止まる ■支持された方向にすすむ
■障害物をよける ■段差で止まる
■目的物へ案内する ■道路の側をまっすぐ歩く など
【介助犬】*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
■履物を脱がせる ■ドアの開閉
■落としたものを拾う ■緊急時の対応
■冷蔵庫から飲み物を持ってくる ■指示したものを持ってくる など
【聴導犬】*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
■メールの着信音を知らせる ■ノックやチャイムの音を知らせる
■目覚まし時計の音を知らせる ■呼び鈴の音を知らせる
■警報器音を知らせる ■FAXの着信音を知らせる
■赤ちゃんの泣き声を知らせる
■やかんの笛の音を知らせる など
補助犬が障がい者の身体の一部となることで、生活のさまざまな場面で社会参加することが可能となりました。また、身体障がい者補助犬法により、公共の施設や交通機関、ホテル、デパートなどでも補助犬が乗り物に乗ったり、施設へ入店できるようになりました。
ほじょ犬は仕事中です。声をかけたり触ったりせず、見守りましょう。
●110番アプリシステム
聴覚や言語機能に障害があり、内容が聞き取れないなどの理由により110番通報をためらってしまった事例があるとのことです。
警察庁が開発した『110番アプリシステム』は、スマートフォンのアプリを利用して、文字や画像で通報出来るシステムです。起動すると質問項目が表示されます。利用者は、現場の状況を、指先の操作で通報できるようになります。
また、詳細な部分は、チャット形式でやりとりをしたり、写真を送る事も出来ます。
●電話リレーサービス
手話通訳の電話になります。耳の聞こえにくい方々が、手話通訳を通して電話をするサービスです。
インターネットのビデオ電話を活用します。モニター確認しながら、手話やチャットなどで電話をかけたい内容(相手・要件)を画面の通訳者に向かって伝えます。
そして通訳者は、電話をかける相手に内容を伝えます。
●聴覚障がい者等用バンダナ
身に着けることで周囲に障がいがあることを知らせ、支援を受けやすくすることを目的としたバンダナです。市役所福祉課にて、無料配布しております。
対象:聴覚障がい者等の耳が不自由な方、手話のできる方
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
いずれのサービスを活用しても、援助が必要なときはあります。
もし、困っている様子を見かけましたら、すすんでお声掛けしましょう。
そして、お互いを理解し合い豊かな社会を作ることが出来ますように、意識していくことが大切だと思います。